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北欧の「BOOKチャレンジ」

北欧をよく知る皆さま方に「オススメの1冊」著者や推薦者からご紹介頂きます。

きっと知らなかった北欧に出会えます。是非チェックしてみてください。

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30TH./JUNE

発行 :

写真文化首都

北海道「写真の町」東川町

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東川町は、北海道のほぼ中央に位置する人口8,300人の小さな町です。日本最大の自然公園 である「大雪山自然国立公園」をはじめとする豊かな自然と田園風景が広がる美しい町です。 自然に恵まれた環境であることから、全国的にも珍しい北海道で唯一地下水を生活水としているほか、デザイン性と機能性の高い旭川家具の産地としても知られ、質の高い空間と飲食を提供するカフェも多く、近年移住者も増えています。また、写真文化の中心地として、世界中の写真、人々、そして笑顔溢れる町づくりに取り組んでいます。

北海道「東川町」は2008年にラトビア共和国・ルーイエナ町と姉妹都市提携を締結して以降、文化芸術の分野においてラトビアと様々な交流を続けています。中でも幼少期からの国際感覚の育成、ラトビア文化の普及啓蒙及び東川町のプロモーションを目的とした「ラトビア民話絵本PR事業」を2014年からスタートさせ、これまでに6巻出版、町民をはじめとし多くの方に愛される絵本になっています。

絵本に採用されているラトビアの挿絵はラトビアの緑豊かな自然を思い起こさせ、動物と人間の心温まる物語は、見る人をほっこりとさせてくれます。

この絵本からラトビア文化の魅力が少しでも皆様に伝わることを願っております。

上左「もりはいいところ」

上中「鹿姫ものがたり」

上右「おおかみとわかもの」

下左「やったね!はりねずみくん」 

下中「春までぐっすり」

下右「夢みる森の歌」

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20TH./JUNE

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翻訳者  木村 文

2016年お茶の水女子大学生活科学部卒業。2017年度リトアニア政府奨学生としてリトアニア国立教育大学に留学。2018年4月よりお茶の水女子大学生活工学共同専攻後期博士課程に在籍。

初リトアニアには、太陽があって、森があって、風がふいていて、花が咲いていて、人が住んでいます。そのことを、約百年前にリトアニア語の詩の中に表現したのが、サロメーヤ・ネリスであり、詩集「あさはやくに」です。百年近くの時間を感じさせないほど、詩の中に生き生きと自然のその息吹を感じとることができます。リトアニアでは夏至が近くなると、気が遠くなるくらい、いつまでも太陽がいつまで空にのぼっています。その太陽を今年は見に行けないとしても、素朴な詩の中に、リトアニアの太陽を、森を、その空気を感じてください。

「あさはやくに」

サロメーヤ ネリス(著/文)木村文(訳)

出版:ふらんす堂

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4TH./JUNE

著者 溝口 明子

ラトビア雑貨の専門店SUBARU店主

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公務員を経て2009年に神戸市で開業。仕入れ先のラトビア共和国に魅せられて1年半現地で暮らし、ラトビア語や伝統文化、音楽を学ぶ。現在はラトビア雑貨専門店を営む一方で、ラトビア伝統楽器クアクレの演奏や講演、執筆、出版物のコーディネート、ツアーの企画を行うなど活動は多岐に渡っている。2017年に駐日ラトビア共和国大使より両国の関係促進への貢献に対する感謝状を拝受。ラトビア公式パンフレット最新版の文章を担当。関西日本ラトビア協会常務理事。

初めてラトビアの地に降り立ったのは2009年の初夏でした。学生時代からバックパッカーをしていた私はこれまで30ヵ国近く旅をしてきましたが、首都リガに着いた時の“生まれ育った町に帰ってきたような居心地の良さ”を感じたのは初めての経験でした。その後仕入れの為の訪問を繰り返す中で、素晴らしい技術を持った職人さん達に出会い、友人が出来、ラトビアの奥にあるものが見えるようになり、いつしか居ても立っても居られなくなり現地へと生活の拠点を移しました。ラトビアで過ごした時間、それはそのままラトビア人への敬愛の念と私が幼かった頃の日本への郷愁となり、ラトビアは心の故郷になりました。

“知っている全てを詰めてください”という編集者さんと出版社ご担当のお言葉に甘え、この本には私が長年かけて出合い求めたラトビアの手工芸品や雑貨の魅力、またそれらを通して感じるラトビアの風土やラトビア人が大切にしている伝統や暮らしをたっぷりの写真と共に詰め込んでいます。また、現地でお役に立てるような旅情報も満載です。

ラトビアの夏至祭は私の人生観が変わった一夜です。その夏至に向けて、ラトビアの魅力が少しでも皆様に伝わりますように。

「持ち帰りたいラトビア

SUBARUとめぐる雑貨と暮らしの旅」 

出版:誠文堂新光社

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3rd./JUNE

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皆さんは北欧の先住民族のことを知っていますか。スカンジナビア半島の北の果てに何千年も昔から、トナカイと共に生きてきたSámi(サーメ)という人たちのことです。最近は、「アナ雪」にも取り上げられてちょっとだけ知られるようになりました。この本は、そんなサーメの人たちの歴史やユニークな教育をしているサーメ学校の様子がぎっしり詰まった本です。作者がフィールドワークをしたなかで出会ったサーメ人たちの面白いエピソードも所々散りばめてあります。Stay Homeの今、この本でちょっと極北の地に住むサーメの世界を覗いて見ませんか。

ノルウェーのサーメ学校に見る先住民族の文化伝承

ハットフェルダル・サーメ学校のユニークな教育

 発行:新評論

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20年間の英語教師生活から、2018年名古屋大学院、教育発達科学研究科、博士号を取得。自称、「リカレント教育・生涯学習」のサンプル的存在。北欧に住む先住民族サーメ研究に加え、マイノリティ・サーメの視点から、北欧の社会と教育理念を捉えた北欧教育研究に取り組んでいる。同時に、日本の先住民族アイヌをはじめ、マイノリティ教育に関心を持つ。聖心女子大学特別研究員/ 愛知工業大学他 非常勤講師

著者 長谷川紀子

2nd./JUNE

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TRANSIT47号 バルトの光を探して
( 2020年3月13日発売)

  <お取扱い>     

TRANSIT Store

旅雑誌TRANSIT 編集者

橋本安奈  Anna Hashimoto

3年前はじめてエストニアに訪れたとき、まず向かったのはタリンではなく、南部の田舎町・ヴォルでした。初日の夜、アコーディオン奏者の友だちに連れられ、ラトビアにほど近い小高い丘に上りました。その方が歌い出すと、遠くから狼などの動物の声が返ってきて、そのあとドドド…と地響きのようなすごい音がしたのです。スマホのライトを照らすと、なんと、目を覚ました牛の大群が周りに集まってきていて、不思議そうにこちらを見ていたのでした(笑)

そんな衝撃的な旅から2年後、TRANSITのバルト三国特集の取材で、1週間エストニアを旅しました。取材中、エストニアのみなさんから聞いたおもしろい言葉が「スマート・レイジー・ライフ」。ITの力で無駄な時間を削減し、その時間で家族とのんびり過ごすのがエストニア流なんだとか。週末は森へ出て、キノコを穫ったり、サウナに入ったり。とても人間らしくて健やかな、そして未来を感じる暮らし方が、エストニアにはありました。

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1st./JUNE

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北欧に魅せられ旅を重ねる。北欧をテーマにした著書が4冊あり、地球の歩き方コミックエッセイ本として北欧4か国の旅を描いた「北欧が好き! フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェーのすてきな町めぐり」、「北欧が好き! ② 建築&デザインでめぐるフィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー」(ダイヤモンド社)や、北欧雑貨や絵本などをテーマに描いた「かわいい北欧」(イースト・プレス)がある。北欧関連のイベントや展覧会でイラストを手掛けたり、トークやワークショップ、自身のイラスト展を行うなど、北欧の魅力を広めるため、幅広く活動中。

「子どもと旅する北欧フィンランド
 -エストニアにもショートトリップ」

発売:主婦の友社/発行:ジュウ・ドゥ・ポゥム

北欧好きイラストレーターのナシエです。
4冊目の著書、「子どもと旅するフィンランド」を出版しました。
初の子連れ旅本です。
ベビーカーを押しているママは電車賃無料、遊園地で楽しく遊ぶことが児童福祉の貢献(寄付)に繋がったり、スーパーの棚にはベビーフードがびっくりするほど並んでいたり、さすが幸福度1位、ママに優しい国1位だと改めて感じました。
家族三人ちょっぴり珍道中なオールカラーコミックエッセイ。
親子で楽しめる穴場スポットなどはもちろん、
現地で見て感じたことをママ目線で描いております。
この時期ですので、ぜひ漫画でフィンランド&エストニア旅行を疑似体験してください♪
子連れ旅のお役に立てれば幸いです!

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北欧好きイラストレーター

著者 ナシエ

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ジュウ・ドゥ・ポウム

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ピッピちゃん、こんにちは!

~ピッピと平和の70年!平和ってステキ!みんなで作ろうお手紙文集~

発行:西村書店

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1978年、神奈川に生まれる。東京学芸大学大学院修了。

2004年、『詩画集いいねこだった』(書肆楽々)で第37回日本児童文学者協会新人賞。

児童文学や絵本で培ったやわらかな表現方法を活かし、心を絵や詩で表現したり、互いの作品を鑑賞したりすることが、平和にもつながるのではないかとの思いから、大人も子どももいっしょに楽しめる表現ワークショップを行うなど多分野で活動中。

1941年のこと。7歳のカーリンが、ひどい風邪で寝込んでいるときに、お母さんに「お話をして」と、せがみました。「何のお話がいい?」「えーと、長くつ下のピッピっていうのがいい!」

カーリンは、その物語をとても気に入り、元気になってからも「続きを聞かせて」と、せがんだそうです。

そして、1944年カーリンのお母さんである、アストリッドが、雪で転んで、足を痛め、しばらくじっとしていなくてはならなくなった時、「そうだ、ピッピの物語を清書して、カーリンにプレゼントしよう!」と思いつきました。

そして、1945年5月21日、娘カーリンのお誕生日に、この物語は贈られました。

アストリッドは、同じものを出版社にも送り、1945年『長くつ下のピッピ』は、ラーベン・オク・ショーグレン社から出版され、それは、ピッピの誕生でもあり、スウェーデンの児童文学者アストリッド・リンドグレーンの誕生でもありました。

今年、5月21日はピッピ75周年、世界中でピッピのお誕生日をお祝いしています。出版当時は、世界一つよくて、元気で自由な女の子ピッピの登場に、驚いて批判しちゃったオトナたちもいたそうですが、ピッピは子どもたちに大人気、今も世界中で愛されています。

 

『長くつ下のピッピ』の冒頭に、こんなシーンがあります。

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とうとう、トミーが口をきりました。

「きみ、なぜ、うしろむきにあるいてたの?」

すると、ピッピはいいました。

「なぜ、うしろむきにあるいたか?……

わたしたちの国は、自由な国じゃないこと?わたしがすきなようにあるいちゃ、いけないかしら?」

(『長くつ下のピッピ』大塚勇三訳/岩波書店)

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正しいと思ったら、自分の意見は、ちゃんということ。でも、ちょっとしたユーモアも忘れずに。物語の中で見せてくれるピッピの生き方は、最高にクールでエレガント!大好きです。

 

さて、今回ご紹介したこのお手紙文集『ピッピちゃん、こんにちは!』、2015年に日本の平和が70年続いたことと、ピッピの70歳を、一緒にお祝いしたお手紙文集です。戦争が始まってしまうと、大人も子どもも、自由で楽しい児童文学を、のんびり読むことなんて、できなくなるでしょうから、この穏やかな70年を、お祝いしたくなったのです。

世界をみれば、「平和」という言葉を使うことをためらう思いもありますが、でも、いま、この身の回りの、ちいさな穏やかな平和を、平穏を、大切に祝福するのも、いいのではないかと思ったのです。。

ちいさな平和をお祝いする気持ちが、広がったら、世界がもちょっと、平和になる、ということはないかしら? ないかしら?と、夢みています。

 

日々、いろいろなことがあって、落ちこむこともあります。でも、心にピッピを、うしろあるきで登場させてみたら、どうだろう?と、自分で自分に提案したりしています。

ピッピを思うと、なんだかちょっと、元気出てくる気がするんです。

さあ、ご一緒に、ピッピちゃんにお手紙を書いてみませんか?

絵本作家・イラストレーター  

著者  ほんまちひろ

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