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♯13 「ラトビアの夏至 <ヤーニ Jāņi> 」

昨年 ラトビアのバグパイプ&ドラム集団「アウリ Auli」と日本全国6ヶ所ツアーを周りました。その間にラトビアの魅力を沢山聞きました。彼らはとても紳士ですが、ジョーク8割といったところで 仲間と楽しく過ごす達人でした。

ラトビア大使 ダツェトレイヤ・マスィー様より、ラトビアの夏至と伝統の民族音楽について寄稿頂きましたので ご紹介させてください。

-ラトビア人のDNAには音楽が流れている―


我々ラトビア人のDNAには音楽が流れているがごとく、ラトビアは歌うことで独立を取り戻し、これまで多くの音楽家が国際的に高い評価を得てきました。ラトビアの人々が「歌う民」と呼ばれることは決して不思議なことではありません。我々は喜びと共に歌い、そしてまた、悲しみと共に歌うのです。5年に1度開催される歌と踊りの祭典は、我々ラトビア人の大きな誇りです。40,000人以上の歌い手と踊り手が一堂に会する同祭典は、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されています。また、日本人で構成されながらラトビア語の歌のみを歌う合唱団「ガイスマ」が、厳しい審査をくぐり抜けて東京から参加を続けていることは、駐日ラトビア大使として大変嬉しいことです。


夏至のお祝いJāņi(ヤーニ)の時、私たちは伝統あるラトビアの民謡「ダイナ」を歌います。これは日本の短歌に似ています。また、ラトビア伝統の楽器クアクレでもよく演奏されます。これは日本の琴に似た楽器です。「リーゴ」と呼ばれ、神秘的な力を持つと信じられる特別なダイナは、ラトビアで最も短い夜の一つ6月23日から24日にだけ歌われます。(日没:午後10時・日の出:午前4時半頃)ラトビアでは、この日をバルト海の海岸沿いで祝う人が多くいます。なぜなら、海岸沿いは真っ暗になることがなく、太陽は沈むとまたすぐに昇るからです。古代ラトビアの民話では太陽は女神として伝えられており、この女神はダイナにも多く出てきます。自然を崇拝する日本の神道の考え方と似ているのは、興味深いことではないでしょうか。「リーゴ」の歌は日の出まで焚火の周りで響き渡り、全ての罪と不幸を焼き払い、幸運、健康、幸福をもたらすと信じられています。キャラウェイシードの入った特別なチーズを食べ、地元のビールを楽しみます。人々は民族衣装を身にまとい、女性はハーブの花でできた花冠を、男性は繁栄と生命の再生を象徴したオークの葉の冠をかぶり、歌と共に太陽の恵みを祝い感謝して、特別な時を過ごすのです。



さあ皆さん、前向きな想いを音楽にのせ、太陽をそして夏至を共に祝いましょう!リーゴ!


■ブログ NORDIC COUNTRIES ▷ https://www.music-picnic.club/nordic-countries

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21日のLIVEは ラトビアからは2グループ出演! 伝統的な歌を継承する女性グループ 「​サウツェーヤス Saucējas」、 さらにモダンなスタイルの女性グループ「タウトゥメイタス Tautumeitas」が出演します。 是非 ラトビアの音楽DNAを感じてください。





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