夏至祭で、皆さんが音楽以上に関心があるのは「ごはん」のことだと...知っています。
どうしても夏至のお料理の楽しみ方についてご紹介したいと思っていました。
見瀬理恵子さんにこのイベントの事をお伝えしたら、ナント!とっても気持ちよくOKしてくださいました。 見瀬さんはイラストレーター/写真家してご活躍され、1995~2000年、2006年~2013年9月までの間スウェーデン・ストックホルムに住まれ、スウェーデン在住中にケータリング事業を始められ、簡単なスウェーデン料理のレシピも公開中です。
◆見瀬理恵子さん
- HP : riekomise.com
- FB: https://www.facebook.com/rieko.miseklingstedt
- https://www.instagram.com/miserieko/
「Midsommar(ミッドソンマル)/夏至祭」に何食べる?
暗く閉ざされた長い冬から解放される夏は、北欧の人たちにとって特別な季節です。
夜中になっても太陽が沈まない白夜の日々は、眠ることを忘れたかのように楽しみます。
旬の野菜や果物を思う存分味わうのも、夏ならではの楽しみ。
「夏至祭に何食べる?」
とスウェーデン人に尋ねると、
「Sill med färskpotatis och svenska jordgubbar!」
と即座に答えが返ってくるはず。
「Sill(シル)」とは酢漬けニシン、「färskpotatis(フェシュクポターティス) 」は新ジャガ、そして「jordgubbar(ユードグッバル)」は 苺のことです。
小つぶの新ジャガと国産の真っ赤な苺はスウェーデンの夏の定番。
まだ育ちきっていない小さなじゃがいもを掘りおこして食べるなんて、100年前ならとんでもない贅沢でした。
その名残か、酢漬けニシンと茹でたての新ジャガは夏至祭のお祝いのご馳走と決まっています。
甘さと酸っぱさがいっぱい詰まった苺もまた、夏の宝物。苺を使ったデザートやケーキもミッドサマーの食卓には欠かせません。
そして、もうひとつ忘れてはならないのが、アルコール度40%の「スナップス」と呼ばれる蒸留酒です。
ハーブで味付けをしたウォッカベースのお酒は酢漬けニシンにぴったりの飲み物。

おなじみのスナップスヴィーサという歌を歌い一気に飲み干す姿に、遠い昔のバイキング達を重ねてしまうのは、私だけではないでしょう。
○1st Block Credits
スウェーデンの夏至祭:Rieko Mise
○2nd Block Credits
[左上] 酢漬けニシン : Carolina Romare/imagebank.sweden.se
[右上] 新ジャガ: Alexander Hall/imagebank.sweden.se
[左下] スウェーデン産のいちご:Carolina Romare/imagebank.sweden.se
[右下] 夏至祭のテーブル:Anna Hållams/imagebank.sweden.se
○3rd Block Credits
スナップス:Janus Langhorn/imagebank.sweden.se
―――――――――――――――――――――――――――――――――――---