#37 オーロラベルトで地球を見るーあずみ虫さんが出会ったアラスカの大自然

アルミ板を切って作品をつくるイラストレーター&絵本作家の<あずみ虫さん>とお会いしました。講談社出版文化賞さしえ賞、産経児童出版文化賞美術賞受賞など絵本の世界で大活躍されている方です。2020年2月コロナ感染拡大前にアラスカに渡り、一年もの期間を大自然に囲まれて暮らされたそうです。4度目となるアラスカの旅。


<北極圏の世界>


<南東アラスカの世界>


私は北欧と縁があり音楽の交流をスタートしました。

地球儀を上から見てみると北緯66度33分にグルッと「北極線」が引かれていて、北欧もアラスカもオーロラベルトとも言われている同じエリアになります。あずみ虫さんのお話しをお伺いし、写真などを見せて頂くと同じ緯度ならではの共通の自然観や動物の生態系を感じます。


何より驚いたのは北欧エリアで暮らす先住民族サーミの民族衣装と、あずみ虫さんが生活を共にしたクリンギット族の民族衣装がとても似ていることです。アラスカの衣装には先祖から受け継ぐ動物の家系(クラン)が施されていて家紋の様なアクセントも素敵です。


最初の旅ではアラスカの北から南まで様々な場所を旅して、そこに暮らす野生動物や人との出会いがあったそうで、あずみ虫さんが制作されたアラスカの作品が躍動的で愛おしく、すっかり虜になってしまい、ご無理お願いして、特別に作品データを送って頂きました。


あずみ虫さんがアラスカで一番大切にされている活動は、先住民族の先祖が眠る森の墓地のお掃除、アラスカ先住民クリンギット族のリーダー的存在、墓守、語り部であるボブ・サムさんのお手伝いです。30年以上前、土地開発のために掘り起こされた先祖の墓を最初はボブさんがたった一人で、骨を埋め戻していましたが、そのボブさんの行動に共感した街の人たちによって、土地開発への反対運動がおこり、開発は中止されました。その後もボブさんは毎日のように墓地の草を刈り、倒れた墓石を直し、30年間ずっとこのお墓を守りつづけています。星野道夫さんの著書にもその活動が記されています。


ボブさんは日本にも訪れ、アラスカの神話を届けています。

<ボブ・サム x 奈良裕之 - How wind found a home (abridged) by Bob Sam & Yuji Nara>


そしてあずみ虫さんは4月に再度アラスカに渡り、ボブさんと日本の子どもへ向けた<アラスカの神話の絵本>の制作準備を進められます。 今から待ち遠しい!


北欧の自然を学ぶ上で『地球儀』を常に傍に置くことはとても大切だと気づかされました。



あずみ虫さんINFO. 「あずみ虫 春の絵本展」2022年3月2日(水)〜27日(日)

あずみ虫さんが絵を描いた『おねぼうさんはだあれ?』(片山令子・文 学研)、『ぼくたちのきせき』(中川ひろたか・文 鈴木出版)、新作絵本の『わたしがテピンギー』(中脇初枝・再話 偕成社)の原画を展示。

@お茶が飲める絵本の店

TEAL GREEN in Seed Village (ティール・グリーン)

東京都大田区千鳥2−30−1(東急多摩川線「武蔵新田」駅 徒歩4分) ※あずみ虫さん在廊日 : 3月10日 / 11日 / 12日 / 24日 / 25日 / 27日 ー オフィシャルwebsite(あずみ虫のブリキ箱) ▶ こちら

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