私たちが兄貴と慕うライフスタイルキング、守岡伸彦さんにインタビューしました。
一般社団法人SAMI北欧環境研究所 代表
▣登山ガイド(JMGA認定)
▣サミット・コンサルティング 代表
▣Yoik and Kiyari Project 2018 プロデュ―サー
「北極圏で困難を経て守られてきたサーミ民族のヨイク」と「諏訪地域の御柱祭を通じて伝えられる木遣唄」をつなぐプロジェクト
サーミの地、北部スウェーデン。そこがぼくのAnother Sky
5年前、ロングトレイルハイキングに訪れたスウェーデン北部。
ここは北極圏。到着したキルナ空港に荷物が全て届かない ロストラ ゲッジ事件!
途方にくれた僕を手助けしてくれたのが、実家広島のお袋そっくりのサーミのおばあちゃんでした。
当時はサーミの存在は知っていものの、民族的な知識はなかったのですが、それ以来サーミの文化に深く関わる様になり、「僕がサーミのことに関わっていれば、あのおばあちゃんに会えるかもしれない」という気持ちが行動の原点です。
Yoik and Kiyari 2018公演ダイジェストムービー
お洒落な北欧ライフ、僕にはめんどうです
先日NHK-BSで日本和食料理人が、デンマークで離島でレストランをやっているシェフを訪ねる番組を見ていました。
和食料理人を湖の畔に案内、ポータブルストーブと燻製機で、ノルウェーサーモンの燻製。
草地の地べたに板片のまな板を敷き、タラと自生のベリーをのせたマリネ。
そんな飾り気のない食事を、湖畔を見ながら木の机と椅子で美味しそうに食べる。
僕も森でいつもやっている、日常のスタイル。
日本のキャンプといえば、綺麗に整地されて電源も確保されたカーキャンプサイトに、たくさんのキャンプ道具を広げ、リビングを移動させたようなスタイルが人気です。ぼくには、こういうのは正直面倒くさいです。
北欧の人たちが、「息をするように森に入る」ようなシンプルさが、これからの新しいライフスタイルの中に取り入れられるなら、ぼくの時代が来る、と言えるかもしれません。
ノルウェー国立サーミ劇場の元アートディレクターとの打ち合わせのため、ノルウェーの北極圏の街、トロムソを訪れたとき、海辺を散歩したときの様子。ご存知のように、ベンチや焚き火台が、すごくいい感じのソーシャルディスタンシングであって、みなさん楽しめる。ゴミも分別して捨てるステーションがある。でも、日本でこれをやると、もう大変な無法地帯になるでしょうね。でも、これらは北欧の人たちは、いわば税金で利用料を前払いしているともいえます。日本では行政の関与が薄いので、たとえば、有料・会員制の北欧型キャンプサイト、という形でオープンし、その中では、自然享受権が体験できる。そういう環境教育を、自然アクティビティを通じでできる施設をやってみたい、というのが、ぼくの夢です。
長野諏訪の庭先でライフスタイルの実践研究
僕は登山もトレーニングやガイド仕事としてもやりますが、最近は忙しくてなかなか山に登れていません。
ですが、長野県諏訪の家の庭先でミニキャンプを取り入れたライフスタイルの実践研究をしています。山のように見える写真は、うちの庭なんです(狭いので、うちが写ってしまいまし た)。
近所の森で珈琲を飲めば、ひとりだけの北欧ワープ。
寒い季節には真っ⽩なアイディアが空から降ってきます。
やはり、いつもやっていないと、自然とともにある感覚が薄れますし、道具のセットアップも工夫が乏しくなりますので。
本当は、自由にそのあたりの森や林で夜を過ごしたいのですが、やはり日本は土地の所有権が厳格で、なかなか入れないです。
とくに、火を使うのは山火事のリスクがあるので、とても敬遠されます。
どこで焚き火をしても、ベリーをつんでもテントを張ってもよい、という北欧の自然享受権は、日本では、とてもかないませんが、「使い尽くさず、使うことが、その環境を後につなげていくことになる」という考え方は、日本にも伝えたいところです。
これからの働き方!
ぼくは、長野の家でも、北欧でも同じなのですが、外でいいじゃん。
暑い寒いも、脳を活性させるよね。そういうビジネススタイルも紹介してみたいです。
シンプルっていいね!
北欧音楽ピクニックを通じて、視聴者の方に、シンプルっていいね。
小鳥の鳴き声と森の葉が風に揺れる音を聞くようだね。
水筒とクッキーをもって、森のお散歩をしてみようか。
木々の豊かな公園に行ってみようか。
そういうところから、自然の中で何もしないことがCozyだね。
こんなムーブメントが広まるといいな、と思います。
八ヶ岳西南麓の自然、富士見町でミニ・トレイルハイク
Fujimiskog 雨の森 rainy forest
梅雨の夜、北欧珈琲